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脳の血管が、動脈硬化によって脆くなっているときに血圧が高くなると動脈が急に破れて出血をおこすもので、多くの場合、突然意識を失って倒れ、深い昏睡とともに半身のマヒが起こります。脳内出血の誘因として疲労、精神不安、寒冷刺激などが多く、また活動中にも起こることが多いです。
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脳は、脳軟膜、くも膜、脳硬膜という3層の膜に覆われていて、脳頭蓋骨によって守られています。くも膜と脳軟膜の間には細い血管が通
っていますが、くも膜と脳の表面との間にある小さな動脈にこぶ(動脈瘤)があると、血圧があがった時などに破れて出血(脳動脈瘤破裂)し、くも膜下出血になります。通
常は何のまえぶれもなく突然激しい頭痛と嘔吐に襲われ、一時的に意識を失ったり、昏睡状態に陥りますが、四肢のマヒは通
常おこりません。 |
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動脈硬化などのために動脈が狭くなったり、あるいは動脈や心臓内に出来た血の固まりが脳の動脈に流れ込み、詰まってしまうために起こるもので、その血管によって栄養を受けている部分の脳組織に、血液がいかなくなり破壊されて、脳の軟化を起こします。脳の血管が動脈硬化を起こして細くなり、血流が途絶える場合を脳血栓といい、心臓で出来た血液のかたまりが、脳の血管につまる場合を脳塞栓といいます。脳血栓は、主に高齢者に起こり、知覚障害、運動障害、意識障害などが徐々に進行します。脳塞栓は、突然に半身のマヒや言語の障害によって始まることが多いものです。突然、発症するもの、段階的に増悪するものなど、病型により様々ですが、多くの場合、前駆症状としてめまい、頭痛、舌のもつれ、手足のしびれ、半身マヒや昏睡を起こします。 |
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動脈硬化のために脳の血液循環が一時的に悪くなり、めまい、失神、発作などをひき起こします。普通
は少し横になっていれば数分間長くても1時間以内に消えてしまいますが、脳梗塞の前駆症状とも考えられており、特に高齢者では十分な注意が必要です。
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高血圧がかなりひどくなると、脳の内部にむくみが起こります。このため、頭痛、嘔吐、手足のけいれんなどが見られ、目が見えなくなることもあります。 |