J-STARSのご紹介

臨床試験への
 参加について


市民公開講座

まめ知識
 ├高脂血症について
 └認知症について


お問い合わせ

リンク
 
 
【脳卒中について】【高脂血症について】【認知症について】


高脂血症とは
高脂血症の診断基準は
動脈硬化が進行すると・・・
我々日本人は、高脂血症になりやすいのですか?
「コレステロール」や「中性脂肪」は身体にとって「毒」なのでしょうか?
高脂血症にならないためには・・・・・まず「食事」の見直しから
そして、積極的な「運動」を・・・・
高脂血症になってしまったら・・・


 高脂血症は、血液中のコレステロール、中性脂肪、リン脂質など脂質の数値で診断されます。脂肪の多い食事の取りすぎや運動不足、加齢などが原因で血液の中の脂質が高くなると、血液がどろどろになって流れが悪くなり、いわゆる「粥状硬化(かゆじょうこうか)」という状態を引き起こして、血管そのものに影響を及ぼし、やがて動脈硬化が起こりやすくなります。


(血清脂質値:空腹時採血)
高コレステロール血症 総コレステロール 220mg/dl以上
高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール 140mg/dl以上
低HDLコレステロール血症 HDLコレステロール 40mg/dl未満
高トリグリセリド血症 トリグリセリド 150mg/dl以上
動脈硬化性疾患診療ガイドライン2002年版抜粋
▲このページのトップに戻る


 動脈硬化が身体全体に広がると、心筋梗塞(しんきんこうそく)や狭心症(きょうしんしょう)といった冠動脈疾患(心臓の病気)や、脳梗塞(のうこうそく)などの重大な病気を引き起こしてしまいます。従って高脂血症の治療を行う最大の目的は、心臓や脳の重大な病気の発症を抑えることにあるのです。
悪玉コレステロールが血管内膜を肥厚させ、動脈硬化が進行

動脈硬化によって血管内腔が狭くなり、血流が阻害

動脈硬化の部分に血栓がつまって、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす
▲このページのトップに戻る



 食事は和食が中心で、粗食で働き者の日本人はもともと、他の国民に比べてコレステロール値が低い国民でした。しかし、昭和30年代後半から、肉食・洋食が主流の食生活の欧米化や運動不足等が目立ち始め、コレステロール値は上昇の一途をたどり、それに伴って高脂血症患者も急増しています。厚生労働省の調査では、日本人の中年男性の半数以上は高脂血症であること、そのピークは40歳代であることが、言われています。また、女性は、閉経を迎えるとホルモンのバランスが変化するため、更年期前後からコレステロール値や中性脂肪が急上昇しはじめる傾向にあり、50歳代の6割が高脂血症となっています。
▲このページのトップに戻る


 いいえちがいます。コレステロールも中性脂肪もそれぞれ身体の中で大切な働きを担っています。コレステロールは、主に肝臓でつくられる他、食べものからも摂取され、細胞膜やホルモン、胆汁酸の材料となります。しかし、過食や脂肪食のよって取りすぎたり、肝臓の具合がわるくなったりすると、高コレステロール血症となります。中性脂肪は、糖質を材料として肝臓でつくられたり、食べものから体内に取り入れられたりして、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられ、身体のエネルギーの代替要因として働きます。本来、身体を動かすガソリンは糖質ですが、糖質が不足したり、激しい運動をしたりした時に糖質の代わりにエネルギー源となります。しかし甘い物やカロリーの高い物をたくさん食べたり、運動不足で消費されるエネルギーが少なくなったりすることで、高トリグリセリド血症となります。
▲このページのトップに戻る


これだけは守りたい食習慣7カ条 厚生労働省「健康づくりのための食生活指針」
1. 多様な食品で栄養バランスの整った食事を摂りましょう。

主食、主菜、副食をそろえ、目標は1日30食品。
色々食べることが、生活習慣病を予防することになります。
2. 日常の生活活動に見合ったエネルギーを取りましょう。

食事はいつも腹八分目。食べ過ぎに気をつけて、肥満を予防すること。
よく体を動かし、食事内容にゆとりを。
3. 脂肪は量と質を考えましょう。

脂肪を減らすことで心臓病が予防出来ます。
動物性の脂肪より、植物性の油を多めにすることです。
4. 食塩を取り過ぎないようにする。

食塩は1日7g以下を目標にすることが、高血圧と胃がんの予防につながります
。調理の工夫で無理なく減塩。
5. 生野菜、緑黄色野菜を毎食取るようにして、がんを予防しましょう。
6. 野菜、海藻をたっぷり取って、
食物繊維で便秘や大腸がんを予防しましょう。
7. カルシウムを十分取って丈夫な骨作りをしましょう。

牛乳、小魚、海藻を若いうちから欠かさず取ることで、骨そしょう症を予防します。

 7カ条を守ることは、高脂血症だけでなく、他の生活習慣病をも予防し、健康でいきいきとした生活を送りながら長生きすることができます。食習慣の見直しは、あなた一人の健康だけでなく、一緒に暮らす家族みんなの健康と、後に育つ、子供、孫、ひ孫・・・・など多くの人の健康を守ることにつながります。高脂血症にならないためには、摂取エネルギーの制限や、脂質や糖質などを取り過ぎないようにすることが中心です。

「コレステロール」
  高い人は
・・・ 摂取エネルギーの制限脂肪(特に飽和脂肪酸*)やコレステロールを多く含む食品を避け、食物繊維や青魚、野菜をしっかり摂りましょう。

*飽和脂肪酸:牛肉、バター、ココナッツ油に多い
 →これを、不飽和脂肪酸*に代える。

*不飽和脂肪酸:サラダ油、コーン油、鰯、鮭、鯖
「中性脂肪」が高い人は ・・・ 摂取エネルギーの制限をし、特に、糖質やアルコール、動物性脂肪を控えましょう。
▲このページのトップに戻る



 摂りすぎてしまったエネルギーや脂肪を、身体を動かすことによって燃焼しましょう。特に、ウォーキングなどの有酸素運動は効果的です。初めはあまり無理しないこと、毎日続けることが重要です。楽しく元気に運動を。『にこにこペース』が基本です。運動に慣れていない人、高齢の方は特に心臓や足腰に負担をかけない運動をしましょう。運動を開始する前に医師や理学療法士さんに相談してみましょう。
▲このページのトップに戻る



 高脂血症の診断を受けたら、まずは、「食事」「運動」でコントロールしましょう。そして、次に「薬」です。最近は様々な薬が開発されていますが、飲み方を間違ったり、勝手に止めてしまうと効果 はありません。また薬を飲み始めても、食事や運動によるコントロールは重要です。また、食事や運動以外の生活習慣の見直しも大切です。睡眠は十分に取れていますか?お酒は飲み過ぎていませんか?たばこを吸っていませんか?ストレスをためすぎていませんか?

 アルコールはカロリーが高く高脂血症を誘発します。たばこは善玉 コレステロールを減らし、悪玉コレステロールの勢力を高めます。ストレスや睡眠不足は、ホルモンのバランスを崩し、コレステロールを増やします。高脂血症の治療は、単に、コレステロールや中性脂肪を減らすことが目的ではなく、脳梗塞や心臓の病気等を予防することが目的であることを忘れずに、分からないことがあれば、医師、薬剤師、栄養士や看護師さん等に遠慮なく質問してみましょう。

 高脂血症の多くは、生活習慣の悪化によって発症・進行しています。しかし、一部には遺伝性のものや、他の病気が隠れている場合があります。気になる方は、詳しくは、専門の先生に相談してみましょう。
いつまでも笑顔いっぱい元気で長生き。
病気になってしまう前に、家族みんなで生活習慣の見直しを♪
▲このページのトップに戻る

「脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬HMG-CoA
還元酵素阻害薬の予防効果に関する研究」
広島大学大学院 脳神経内科学
主任研究者:松本昌泰